八重桜の種類や特徴や開花時期・見頃や名所や花言葉は?和歌にも?

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八重桜
八重桜は、別名牡丹桜と言われるように、大きい花をつけるのが他の桜とは違う、大きな魅力ですよね!!

本日は、そんな八重桜について、代表種である関山(カンザン)、普賢象(フゲンゾウ)、奈良の八重桜(ナラノヤエザクラ)や珍しい色の花をつける八重桜などを、あれこれまとめていきたいと思います。

八重桜の種類や特徴や開花時期・見頃や名所や花言葉

八重桜

八重桜の分類

桜は、バラ科サクラ属の植物で、アジアを中心に分布しています。

桜といえば日本の花というイメージですが、北半球の温帯の地域では割と一般的な花なのですね。

その桜のグループの中で、サトザクラ群に属し、日本の桜の野生種との交配により生まれました。

里桜とは、ヤマザクラ、特に大島桜(オオシマザクラ)を母種とする、園芸品種を言います。

特に、八重桜の中で、花が白いものは、その殆どがオオシマザクラを母種とするそうです。

ヤマザクラなどの野生種に比べ、歴史が浅いのではないかと思われがちですが、里桜の中でも代表種である関山(カンザン)、普賢象(フゲンゾウ)などは室町時代から知られており、奈良の八重桜(ナラノヤエザクラ)に至っては、聖武天皇の在位していた奈良時代にはすでに存在し、日本人にとって、桜といえば”ヤマザクラ”を言いますが、八重桜も鑑賞に堪える、とても日本人に馴染みの深い桜の一つです。

まずは、八重桜全体の特徴を見ていきましょう。

八重桜

ヤエザクラ
八重桜は、日本各地で見ることができる桜で、ソメイヨシノに次いで、人々が目にする、一般的な桜といえるでしょう。

ちなみに、固有の桜の名前でなく、八重咲きに花をつける桜の総称を言います。

ヤエザクラは和歌に詠まれるなど、その美しさは鑑賞に堪えるものであり、古くから日本人との関わりが深いです。

花はソメイヨシノより大きい八重咲きで、牡丹のように咲く様から牡丹桜(ボタンザクラ)とも呼ばれます。

また、ヤマザクラを母種とするため、葉と同時に花が咲きます。

樹高はあまり高くありません。

ヤエザクラの開花時期は4月上旬頃です。

ヤエザクラの多くは、ヤマザクラやソメイヨシノにくらべて開花時期が1~2週間遅いです。

ちょうど、ソメイヨシノの花が散るのと同じ時期にヤエザクラの花が咲き始めます。

それでは、八重桜の代表種を具体的に見ていきましょう。

関山(カンザン)

関山
関山は、花や蕾の濃い桜色が特徴で、花弁は25〜50枚をつけます。

見頃は、4月下旬頃です。

育てやすく、丈夫であることから、街路樹や公園、小学校などに植えられることが多く、比較的、目にする機会が多い、サトザクラの代表品種だそうです。

また、花が長い期間持つことが特徴で、すぐに散らず、長く楽しむことができます。

花を塩漬けにし、桜湯の素とされたり、あんぱんやおにぎりの飾り付けにも利用されています。

普賢象(フゲンゾウ)

普賢象
普賢象は、大輪の花を咲かせ、花弁は30~40枚をつけます。

咲いたばかりは薄いピンク色をしており、そこから徐々に白くなっていき、最盛期を過ぎると花の中心部が赤く染まるそうです。

見頃は、4月下旬頃です。

こちらも、見かけることの多い、サトザクラの代表品種です。

写真をよぉーく見てみると、雌しべが花の中央から2本出ています。

緑色で、細い葉のように葉化しています。

この雌しべが普賢菩薩の乗る普賢象の鼻に似ている事からこの名前がついたそうです。

普賢菩薩は、こちら。

普賢菩薩

奈良の八重桜(ナラノヤエザクラ)


奈良の八重桜は、他の八重桜よりも小ぶりで、濃いピンク、淡いピンク、白が混じっています。

4月下旬から5月上旬のGW辺りが見頃だそうです。

最も開花の遅い桜の一つで、花見をしていない方は、GWに見に行ってはいかがでしょうか。

しかし、咲き始めると一気に咲き、3日程で散ってしまうので、タイミングがとても重要なようです。

この奈良の八重桜ですが、奈良県花、奈良市花とされています。

奈良に咲いている八重桜と勘違いしそうですが、奈良の八重桜という品種ですので、ご注意を。

そして、この奈良の八重桜は、奈良時代より日本人の鑑賞に堪える桜として、愛されてきました。

ここで、奈良の八重桜の歴史のお勉強。

奈良の八重桜の歴史

奈良時代、聖武天皇は、現在の若草山で見かけた八重桜の美しさに一目惚れし、それを宮中に移し植えたそうです。

庭に咲く、美しく、珍しい八重桜は、光明皇后をはじめ、宮廷人たちに大いにもてはやされたと言います。

そして、時が経ち、都が平安京へと遷ります。

八重桜の美しさを知る上流階級の人間たちは、都を移しても宮中に、奈良の八重桜を採り入れようとしました。

そして、一条天皇の中宮・彰子の命により、興福寺の境内に植わっていた八重桜を宮中の庭へ植え替えようとしますが、興福寺の僧の必死の説得で頓挫しました。

俗世間を離れている僧に、こんなにも美を愛でる心があるのかと感服し、それ以降、毎年花見の頃になると、花守を遣わし、その桜を守ったといいます。

その後、奈良の八重桜の一枝が宮中に献上されると、花の受取役であった伊勢大輔(いせのたいふ)が、その花を見て詠んだ歌がこちら。

いにしへえの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな

百人一首にもある、有名な歌だそうです。

この和歌を現代語訳すると「いにしえの昔の、奈良の都の八重桜が、今日は九重の宮中で美しく咲きほこっていることですよ。」といった意味になります。

本当は、中宮・彰子に仕えていた紫式部が受け取り、歌を読むはずだったのですが、新米の伊勢大輔に恥をかかせようと、いわば、無茶振りをかましたのですが、代々歌人の家系に生まれた伊勢大輔は、その家門の名に恥じぬ、見事な歌を即興で披露したとのこと。

この歌が広まると同時に、八重桜もより多くの人に愛されるようになり、その八重桜は、様々な園芸品種が作られ、今でも私たちに愛されて続けています。

この奈良の八重桜ですが、東大寺知足院に、その原木(国の天然記念物)が存在しています。

一時枯れてしまったようですが、再生事業が完了し、蘇ったようです。

奈良県のホームページにその様子が詳しく書かれているので、興味のある方はチェックしてみて下さい。

東大寺知足院HP

奈良県HP

このように、奈良の八重桜は、繁殖力に乏しく、とても弱い品種のようです。

種が絶えないように、大事にしたいですね。

珍しい色の八重桜・御衣黄(ギョイコウ)

御衣黄
御衣黄は、江戸時代初期に品種改良で生まれた八重桜の一種です。

咲き始めは黄緑色をしていますが、徐々に、花全体が赤みを帯びていくのが特徴です。

昔、貴族が好んだ萌黄色の気品ある衣装を思わせることが名前の由来です。

ソメイヨシノに比べて2週間ほど遅れて咲くので、ソメイヨシノが終わっても、また違った桜を楽しめます。

なお、沖縄以外の日本全国に分布するそうです。

この御衣黄に似た緑色の花を咲かさる桜の品種は他にも、鬱金桜(ウコンザクラ)、須磨浦普賢象(スマウラフゲンゾウ)、園里黄桜(ソノサトキザクラ)、園里緑龍(ソノサトリョクリュウ)など、たくさんあるので、興味がある方は調べてみて、是非見に行ってみて下さい。

ヤエザクラの名所を紹介

菊桜
最後に、ヤエザクラの名所をちょこっと、ご紹介します。

新宿御苑【見ごろ:3月下旬〜4月下旬】


東京都内の有名な桜スポットの新宿御苑には、約65種1000本の桜が植樹されています。

ヤエザクラは、約20種300本あり、ソメイヨシノも約420本あります。

3月下旬~4月上旬はソメイヨシノ、4月上旬~4月下旬は八重桜がオススメの見頃だそうです。

新宿御苑は、見事な庭園もあるので、それも一緒に楽しめるので、お近くの方は、ぜひ。

新宿御苑HP

大阪の造幣局【見ごろ:4月上旬~4月下旬】


大阪の有名な桜の名所は大阪の造幣局です。

「造幣局の桜の通り抜け」は、造幣局本局構内の通り抜け通路のことで、大阪の造幣局の目玉スポットになっています。

大阪造幣局HP

特別名勝兼六園の桜【見ごろ:4月上旬~4月下旬】


石川県金沢市にあり、水戸偕楽園・岡山後楽園に続く、日本三名園の1つです。

桜は多種にわたり、シオガマザクラ・フゲゾウ・ウコン・ソメイヨシノなどがあります。

その中でも有名なのは、「兼六園菊桜」で、八重桜の中でも花弁が250枚から400枚近くもあることから、菊桜と言われており、日本で最も花弁の多い、珍しい品種です。

初代・兼六園菊桜は国の天然記念物に指定されています。

4月上旬~4月中旬が見頃で、一週間だけ夜桜が見られます。

兼六園HP

まとめ

というわけで、八重桜についてのあれこれでした。

個人的には、フリフリな八重桜よりも奈良の八重桜が小ぶりで可愛くて、好きですねぇー。

しかも、花が白から段々とピンク色になるのがまたいいですねぇ~。

兼六園の菊桜は一度見てみたいですねぇー。

皆さんは、どんな種類の桜が好きですか?

それでは最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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