3大栄養素である糖質、たんぱく質、脂質はよく聞いたり目にしたりしますが、7大栄養素って、残りの4つは何だか分かりますか?
そして、その7大栄養素とは、それぞれ私達の体にどのような働きをしているのでしょうか?
本日は、そんな、7大栄養素について、どのような働きがあるかも含めてご紹介します。
7大栄養素についてのあれこれ
7大栄養素とは
7つの内3つは糖質、たんぱく質、脂質で、学校では、エネルギーになる、からだをつくる、身体の調子を整えると習ったのではないでしょうか。
そこに、ビタミン、ミネラルが加わり5大栄養素。
ここまでは学校で習い、社会に出てからもよく目にする栄養素です。
では、残り2つはというと、食物繊維とフィトケミカルになります。
それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。
糖質
食事から摂り入れられた糖質は、ブドウ糖に分解されて脳や身体のエネルギーになります。
穀類やバナナ、イモ類に豊富に含まれています。
エネルギーとして使われなかった糖質は体内に蓄積されるため、摂りすぎは肥満の原因になります。
また、不足してしまうとエネルギー源を体内のタンパク質から生成しようとするため、身体に負担がかかってしまいます。
たんぱく質からエネルギーを生成する過程ではケトン体という有害な物質が副産物として生成されるため、注意が必要です。
低糖質ダイエットについてはこちらの記事をチェック!!
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たんぱく質
たんぱく質は身体の主要な構成成分で、皮膚や筋肉、内臓、髪毛から爪に至るまで欠かせない栄養素です。
また、身体を菌やウイルスから守ってくれる抗体の材料にもなっています。
たんぱく質を多く含む食品は、肉、魚、卵、乳・乳製品、大豆などになります。
過剰摂取になると、たんぱく質は糖質や脂肪のように体内に貯蔵することができないため尿として排泄されます。
そのため、排泄に関与している腎臓が働きすぎて負担がかかり、腎機能が低下して腎機能障害になる恐れがあります。
逆に、たんぱく質の摂取量が不足すると不足分を体内から補おうとするため、体内の各部位がもろくなったり免疫機能が弱まり、成長期の子供では発育不全になります。
脂質
脂質と聞くと嫌煙されがちですが、栄養素の中で1番エネルギー量が多く、ホルモンや細胞膜間の癒着、脂溶性ビタミンの吸収の手助けなどに関与している私たちの身体にとって欠かすことのできない成分です。
脂質はみなさんもご存知の通り、摂取しすぎると肥満や脂質異常症、動脈硬化といった疾患を招いてしまいます。
また、不足するとエネルギー不足による疲労や低体重、体力や免疫力の低下を引き起こします。
また、脂溶性ビタミンの吸収が低下し、ビタミンの作用も低下してしまいます。
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ビタミン
ビタミンは、糖質、たんぱく質、脂質、ミネラルと合わせて5大栄養素と呼ばれ、身体に欠かすことのできない栄養の一つです。
ほかの栄養素が力を発揮できるようサポートしたり、身体機能の調節を行っています。
ビタミンの中には食品から摂取しないと体内では合成できないものもあります。
ビタミンにはそれぞれ作用があり、特に脂溶性ビタミンにおいては例に挙げると、ビタミンAでは過剰摂取により頭痛、吐き気、皮膚の乾燥といった過剰症が起き、不足すると免疫力低下、夜盲症といった疾患になってしまいます。
このように、ビタミンそれぞれの働きによって、過不足による身体への影響が出てしまいます。
水溶性・脂溶性ビタミンについての詳しい内容はこちらをチェック!!
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ミネラル
ミネラルも糖質、たんぱく質、脂質、ビタミンと合わせて5大栄養素として、身体の調子を整えたり、骨などの原料になる、欠かすことのできない栄養素です。
ミネラルは外から摂取しないと体内では合成することができません。
ミネラルには、まとまった量必要なものと微量で十分なものがあり、過不足による健康被害が起きてしまいます。
例を挙げると、塩分の摂りすぎは、ナトリウムの過剰摂取なり、高血圧や脳卒中を引き起こします。
カルシウムは不足すると骨粗しょう症になります。
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食物繊維
食物繊維は、腸内を掃除したり、腸内細菌の餌になって、腸内環境を整えてくれます。
また、栄養分が抜けた後の余分なカスを排泄してくれる役割もあります。
過剰摂取してしまうと下痢などの原因になり、必要な栄養分まで排泄してしまいます。
不足すると腸の働きが悪くなり、便秘や肌荒れ、大腸がんなどの原因になってしまいます。
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フィトケミカル
少々聞きなれない言葉かもしれませんが、フィトケミカルとは植物の色や苦み成分などの化学物質のことです。
ぶどうやブルーベリーのポリフェノール、大豆のイソフラボン、緑茶のカテキンなど、名前を聞いたことはあると思います。
これらの物質の大きな特徴は抗酸化物質だということです。
抗酸化とは、体内で作られた余分な活性酸素を除去する力のことで、活性酸素に自らくっつき酸化を抑えます。
フィトケミカルは通常の代謝には必要ではないため、欠乏症が起きることはありません。
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まとめ
というわけで、7大栄養素についてのあれこれでした。
どれも、私達の体には欠かせない重要なもので、体にバランスよく採り入れたいですね。
毎日の食事がまさに自分を作るので、日頃から注意するようにしましょう。
それでは最後まで読んで頂き、ありがとうございました。