紫外線・日焼け

日焼け止めSPF・PAの数値の意味が効果持続時間は大間違い!

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皆さんは日焼け止めを選ぶとき、「SPF」と「PA」、どれくらいの値のものを選んでいるでしょうか。

この数値、おおよそ日焼け止めの「焼けなさ」の数値であることはわかっていても、どのように算出されていて、どれくらいの数値だとどれくらい焼けないかということを具体的に理解できている人は少ないのではないでしょうか。

この記事では、日焼け止めのSPFとPAについて、その計算方法と共にお伝えします。

alligator
【まとめ】紫外線・日焼け記事一覧

Contents1 紫外線1.1 紫外線の種類と影響1.2 紫外線の強さ2 日焼け2.1 日焼けの種類2.2 日焼け止め2.2.1 日焼け止めの使い方2.2.2 日焼け止めの数値2.2.3 日焼け止め ...

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日焼け止めSPF・PAの意味と計算方法

SPF

サンバーンとサンタン

日焼けと一口に言っても、海外では大きく二種類、日焼けを表す言葉があります。

それが「サンタン」と「サンバーン」です。

サンタン:黒くなる日焼け。数週間~ひと月で消える。

サンバーン:赤くなる(紅斑ができる)日焼け。数時間~数日で消える。

なぜ、二種類の日焼けがあるのかというと、日焼けを起こす紫外線が二種類あるからです。

UVA:地表に届く紫外線のうちの92%を占め、皮膚の真皮にまで到達し、サンタンの原因になるほか、シワシミなどの老化現象を引き起こす。

UVB:地表に届く紫外線のうちの8%を占め、皮膚の表皮まで到達し、サンバーンの原因となるほか皮膚炎皮膚がんを引き起こす。

つまり、日焼け止めにはUVAを防ぐ効果UVBを防ぐ効果が記載されています。

それがSPFPAです。

なお、紫外線UVA・UVB・UVCの特徴と影響については、こちらの記事に詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。

heat
紫外線UVA・UVB・UVCの波長の違いと肌の日焼けの仕組み

太陽の光は、私たちの生活に様々な恩恵を与えています。 地表に届く太陽光は、紫外線・可視光線・赤外線です。 そして、X線、γ線は全て、大気やオゾン層、雲により遮断されるものの、紫外線の波長の長いものの一 ...

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SPF

spf
出典:環境省「紫外線環境保険マニュアル」

SPF:Sun Protection Factor

SPFとは、”Sun Protection Factor”の略で、UVBから肌を守る指標で、その防御の高さに応じ、1~50+の段階があります。

そして、紫外線下では、だいたい15〜20分程で肌が赤くなる紅斑がおこり、日焼けをするのですが、例えば、その人がSPF40の日焼け止めを塗った場合、その40倍である10時間程、日焼けを遅らせる効果があります。

もちろん、ちゃんとムラ無く塗れている事が前提であり、現実的には汗やそれを拭くなどして薄まってしまいますし、紫外線の強さも影響するため、数値通りの効果は余り期待できないでしょうが、SPFの値はそのような意味なのです。

しかし、もっと詳しく話すと、SPFは、紅斑を起こす最小の紫外線量に対して、その紫外線量の何倍まで耐えられるかという指標です。

上の例で言うと、15〜20分間で日に焼ける人が、SPF40の日焼け止めを塗ることによって、40倍の紫外線量を15〜20分間浴びることと同等の効果になるまで軽減されるということであり、SPF40の日焼け止めを塗って、その40倍長持ちするという説明は厳密には誤りだということを頭に入れておいて下さい。

実際のSPFの計算方法は以下のとおりです。

SPF値の算出方法

皮膚5か所以上に日焼け止めを塗布し、UVBを照射します。

20時間前後経過して、一番軽度に紅斑が出た場所のUVB照射量照射量B1とします)を算出します。

次に、同じく皮膚5か所以上を選出し、日焼け止めを塗らず素肌のままUVBを照射します。

こちらも20時間前後経過させ、そしてその中から一番軽度に紅斑が出た場所のUVB照射量照射量B2とします)を算出します。

B1 ÷ B2 = SPF値 となります。

PA

uv-a.uv-b

PA:Protection Grade of UVA

PAとは、”Protection Grade of UVA”の略で、その名の通り、肌の深層にまで影響するUVAを防ぐ働きがあり、PA+~PA++++までの4段階があり、+が増えるほどUVAからの防御力が高まります。

こちらは黒斑をどのぐらい遅らせるかという指標です。

具体的には、PA+2〜4倍PA++4〜8倍PA+++8〜16倍PA++++16倍〜のUVAの影響を受けて、初めて黒斑が起こるというものです。

SPFの時と同様の例で考えますと、、15〜20分間で黒斑が起こる人が、PA+++の日焼け止めを塗った場合、その線量の8〜16倍の紫外線量を浴びて、初めて黒斑が生じるほどにまで、UVAからの影響が軽減されるということです。

PA値の算出方法

SPFの時と同様に、皮膚5か所以上に日焼け止めを塗布し、UVAを照射します。

2~4時間経過して、一番軽度に肌が黒化した場所のUVA照射量照射量A1とします)を算出します。

次に、同じく皮膚5か所以上を選出し、日焼け止めを塗らず素肌のままUVAを照射します。

こちらも2~4時間経過させ、そしてその中から一番軽度に肌が黒化した場所のUVA照射量照射量A2とします)を算出します。

A1 ÷ A2 = PA値 となります。

更に、PA値を以下の凡例に当てはめて表記しています。

PA+(効果がある):PA値2~4未満

PA++(かなり効果がある):PA値4~8未満

PA+++(非常に効果がある):PA値8~16未満

PA++++(極めて効果がある):PA値16以上

よくある勘違い

mistake

「SPFの数値は日焼け止め効果の持続時間を表示したもの」

例えば、SPF30は30時間、SPF50は50時間効果が持続するという誤解です。

上述の通りSPF値はざっくり「肌の赤くなりにくさ」ですので、これは間違いです。

「SPFの数値は効果時間の目安であり、素肌が日焼けするのにかかる時間を掛けることで効果時間の算出ができる」

これも誤解です。

例えば、「SPF30の日焼け止めは、素肌が日焼けするのにかかる時間を20分とすると30×20=600分(10時間)」というような説ですが、一見合っているように見えて間違いです。

日焼け止めの効果時間はSPF値、PA値に関わらず2~3時間とされています。

発汗やタオルなどで拭かれてしまうこと、着ている服との衣擦れで落ちてしまうことなどが原因です。

一回塗っただけでも塗りムラがあることが多いので、日焼けをしっかり防ぎたい方は2~3時間毎に塗り直すのがよいでしょう。

日焼け止めの選び方

UV
出典:環境省「紫外線環境保険マニュアル」

では、どれくらいのPA値、SPF値のものを選べばいいのかということですが、上のような目安になっています。

現在は軽く塗られるジェルタイプのものや化粧を落とさずに塗り直せるスプレータイプ、落ちにくいミルクタイプのものなどニーズに合わせて多種多様な製品が販売されています。

自分の用途に合わせてぴったりのものを探してみましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

これから日差しが強くなってきます。

普段用やレジャー用など、用途に合わせてSPF値、PA値の違うものを持つのもよいかもしれませんね。

紫外線対策・日焼け止め選びの参考になれば幸いです。

それでは最後まで読んで頂きありがとうございました。

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