毛穴・角栓

角栓の除去方法は結局何が正しい?取るだけでは意味がない理由とは?

更新日:

Flower
頬や鼻などのTゾーンは皮脂の分泌が過剰であるため、肌トラブルが起こりやすい部位です。

特に鼻の黒ずみ・角栓が目立ちやすく、皆さんもそれを除去するのに様々なケアを試したことがあるのではないでしょうか?

しかし、そのケアを行なっても1週間後にはまた元通りで、どうすればいいのか分からずお手上げ状態という方も多いでしょう。

この記事では、毛穴の黒ずみ・角栓の詰まりをただ除去するだけではあまり意味がないことについて、あれこれまとめていきます。

毛穴の黒ずみ・角栓をただ取るだけでは意味がない理由

Woman

角栓とは?

角栓とは、毛穴内部の剥がれ落ちた角質とそこに注ぎ込まれた皮脂とが合わさることで出来ます。

その組成は一般的に、角質(70%)・脂質(30%)と言われています。

では、なぜ角栓が毛穴に詰まってしまうのでしょうか?

その主原因は皮脂です。

毛穴開きや黒ずみ・角栓の詰まりの原因

毛穴トラブルの原因は様々考えられますが、やはり、主な原因とされるのは皮脂です。

皮脂の分解生成物である高級脂肪酸には免疫系を活性化させる働きがあり、これによる毛穴内部の炎症=肌荒れが毛穴の出口(毛孔部)をすり鉢状=円錐状の毛穴構造にしてしまうのです。

つまり、皮脂がもたらす毛穴内部のターンオーバーの亢進状態が角質の過剰生成、角質の滞留を生むのです。

それではこれについてもう少し詳しく見ていきましょう。

毛穴の開き・黒ずみ・角栓の詰まりと皮脂

皮脂の主成分であるトリグリセリドは、皮膚常在菌であり、ニキビの原因菌とも言われるアクネ菌の分解酵素リパーゼにより、オレイン酸などの不飽和脂肪酸へと分解されます。

そして、この不飽和脂肪酸が炎症誘発物質の働きをします。

具体的には、不飽和脂肪酸が表皮細胞内にカルシウムイオンを誘導させるスイッチをONにすることで、細胞内をプラスの電荷に偏らせます。

この状態がシグナルとなり、免疫系が活性化、連鎖的な炎症反応へと移行します。

そして、この炎症反応=肌荒れは、表皮細胞の増殖(ターンオーバーの亢進)を促します。

この表皮細胞の増殖は、正常なターンオーバーの周期よりも短いため、セラミドやNMFなどの脂質や垢となって剥がれ落ちる際の分解酵素が不足した、菲薄化した細胞を次々と生み出させることになります。

表皮細胞は元々、最下層の基底層から細胞分裂が行われ、それが上層へと押し上げられると同時に、成熟・分化していき、角質層の手前で細胞核が失われ(脱核)、その際にセラミドやNMFなどの脂質の素となる物質を放出することで、角質層内に水分を保持する能力が付加されます。

そして、角質層は、その脱核した角質細胞とセラミドなどの角質細胞間脂質とがレンガのように積み重なり、水分をサンドイッチすることで、角質層内の水分量を保持するとともに、肌のバリア機能をもたらすのです。

しかし、この肌荒れを起こした部分には、細胞核が残存した細胞が散見され(不全角化)、その細胞核が残存した不全角化の状態では、細胞が扁平にならずいびつで、隙間の多い構造をとるため、その隙間から水分が蒸散してしまう=肌のバリア機能の低下を招くのです。

そして、この不全角化が毛穴の出口(毛孔部)で起こると、毛穴がすり鉢状=円錐状の構造になってしまうようです。

なぜ、毛穴の毛孔部がすり鉢状になるのかは未だ分かっていないようですが、その原因が皮脂の分解生成物である不飽和脂肪酸(オレイン酸・パルミトレイン酸など)が有力であることが、資生堂の研究で明らかになりました。

資生堂、毛穴の皮膚特性を科学的に解明

さらに、角質層内に水分を保持する能力が落ちると、角質層と角質間細胞脂質との間の結合を解く分解酵素の働きを弱め、加えて、細胞自体が萎縮・硬化していることで、角質のスムーズな排出を阻害します。

すると、毛穴内部に角質が滞留するようになり、そこに注ぎ込まれる皮脂とで毛穴内部はどんどん狭くなり、いずれ角栓となって毛穴をふさいでしまうと、今度は酸素と触れ合う機会を失った嫌気性のアクネ菌がCAMP因子(Christie-Atkinson-MunchーPeterson factor)という毒素を産生するようになり、これに対して免疫系が活性化、連鎖的な炎症反応からニキビへとつながっていくのです。

つまり、皮脂がまず第一にターンオーバーを促進させる因子として、働いているのです。

そして、毛穴に詰まった角栓を除去するという行為もまた、ターンオーバーを促進させます。

角栓除去とターンオーバー

角栓とは、文字通り毛穴を塞ぐ蓋であり、それによって毛穴は一方通行になり、汚れや細菌の侵入を阻害するのです。

その角栓を除去するというのは、大なり小なり肌に負担のかかる行為なのです。

そして、過剰に除去されれば、当然その部分の防御機能が破綻することになりますので、表皮細胞を増殖させることで、角栓の生成を促します。

つまり、ターンオーバーの促進が起こるのです。

皮脂によるターンオーバーの亢進状態の上にこのようなことが起こりますので、毛穴トラブルの悪化が予想されます。

具体的な例で言うと、ピーリングや酵素洗顔は、肌表面の肥厚化した角質を除去することで、毛穴を綺麗にし、それによってニキビを予防することができます。

さらに、ターンオーバーを促進させることがメラニンの排出を促し、シミを改善させたりするメリットもあります。

ピーリングや酵素洗顔で角栓除去を行う際は、前者の影響と後者の影響を天秤にかけ、メリットが大きい場合はプラスに作用し、逆であればマイナスに作用するのです。

そのようなことを考えずにただ除去するだけでは、場合によってはターンオーバーの促進が起こるだけで、毛穴トラブルは改善せず、ただ汚れを除去するだけになってしまいます。

そもそも毛穴トラブルは多くの場合、毛穴の毛孔部のターンオーバーの亢進状態から引き起こされているのですから、それを治さない限り、改善しないです。

その意味で、毛穴の詰まりをただ除去するだけのケアは意味がないのです。

除去する場合は、なるべくターンオーバーの周期に干渉しないように行うということが大前提ですので、それを念頭に置いて、普段のスキンケアなども行うようにしましょう。

まとめ

というわけで、毛穴の黒ずみ・角栓の詰まりを文字通り除去するケアはあまり意味がないという内容でした。

それを文字通り除去することは誰でもできます。

単純に、圧迫して押し出せば、傷みを伴うものではありますが、その時は確かに綺麗にはなります。

しかし、それを肌を傷つけずに行うととなると、難易度がぐっと上がるのです。

毛穴の汚れを除去する際には、それがもたらす影響をよく考えて行わないと痛い目を見ますので、気を付けましょう。

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。

記事下

記事下

-毛穴・角栓,

Copyright© zelogos , 2018 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.